盗られ妄想とられもうそう
お金や物を誰かに盗られたと訴える妄想のことです。妄想とは非現実的なことを信じて疑わないことです。痴呆性老人が介護者を「泥棒!」と言い張ったりします。泥棒とされる相手は介護者、家族やヘルパーなど熱心に介護している人に多いです。本人の人間関係が乏しく介護だけの関係の場合によく起きます。介護をされているということに対する心理的負担、自分が相手に負担をかけているのではなく、自分が相手に負担をかけられているのだと信じ込むことにより、打ち消しているとも考えることができます。
妄想を異常とみなすのではなくどうしてその妄想が必要なのかという点を理解しそれを改善することにより妄想をなくそうとするのが介護の方法として重要となります。